- TOP
- 治療について
弊社では、ACE阻害薬として
『アピナック®錠』を販売しています。
人工弁の取り付けなど外科的な治療を行う場合もありますが、現在の獣医療では、できるだけ早い段階で心臓の異常を発見し、治療を開始して、症状の進行を抑える内科的な治療が中心となっています。内科的な処方は慢性心不全(僧帽弁閉鎖不全症)を完全に治す方法でありませんが、治療を適切に行うことによって症状の発現、寿命に大きな改善をもたらす事が可能です。
レベル1〜2などの初期の段階では、血流の流れを助け心臓の負荷を軽減させるACE阻害薬などの内服薬の継続投与が行われ、病態に応じて利尿剤や強心剤が追加されます。
※犬により様々な症状があります。
診察・診断・治療の方針は、かかりつけの獣医師の先生とよく相談してください。
慢性心不全(僧帽弁閉鎖不全症)の症状軽減の為の薬剤は、効果などが違ういくつかの種類があります。例えば、ACE阻害薬は、血管をバランスよく拡張させ心臓への効率的な仕事を促します。結果として心臓への負荷を軽減させる効果があります。
また、「食生活なども減塩・低脂肪などの心臓に優しい食餌に変更していく」、「心臓に大きな負荷がかかるような激しい運動はできるだけ避ける」など、うまく病気と付き合うことが肝心です。
ペットオーナーとして以下の6つのことをぜひ、守ってください。
- ・薬は決められたとおりきちんと飲ませてあげましょう。
- ・薬は咳などの症状により、変更・追加することがあります。先生の指示に従ってください。
- ・肥満は心臓に負担がかかるので、標準体重の維持を心がけましょう。
- ・心臓に負担が掛からないように、過度の運動は控えましょう。
- ・塩分をとりすぎないように、食餌内容を先生に相談しましょう。
- ・気温や湿度等の生活環境にも気をつけましょう。
実際、7歳から11年間ACE阻害薬を服用しながら元気に過ごしていているケースもあります。
- ・症状の進行を遅らせることが目的の治療が主流です
- ・ACE阻害薬をはじめとして複数の薬があります
- ・早期発見と適切な治療でQOLを維持することができます